Webエンジニアを目指す人が学ぶべき言語はこれだ!Web系言語の年収・求人数・案件数も徹底比較

Webエンジニア

Webエンジニアになりたいけど、プログラミング言語が多すぎて何を選べばいいのかわからない… そんな悩みを持つ方は多いはず。

この記事では、Web開発でよく使われる言語を 年収・求人数・案件数といったデータをもとに比較 し、 初心者に最適な言語を現役エンジニアの視点で解説 します!

どの言語を学ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事で解説する主な内容
  • Web開発言語の一覧と各データで比較
  • 学ぶ言語の選び方
  • Webエンジニアを目指す人におすすめの言語
プロフィール
てぃーき

都内Web系自社開発企業で働くWebエンジニア。
(31歳 / バックエンド開発 / 得意言語: Go)
独学でプログラミングを学び、27歳で自社開発企業に転職してWebエンジニアとしてのキャリアをスタート。
現役でエンジニアとして働く僕が、未経験から転職したリアルな経験をもとに、Web系エンジニアを目指す方へ役立つ情報を発信しています!

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Web開発言語をデータで比較

Web開発でよく使われるプログラミング言語について、さまざまなデータを調査し、まとめました。

年収求人数業務委託案件数基礎知識保有者比率分野
TypeScript697.6万円68677573.0%フロントエンド / バックエンド
JavaScript647.2万円662182320.6%フロントエンド / バックエンド
Go710.9万円2040872.1%バックエンド
Scala679.8万円4971250.7%バックエンド
Ruby668.4万円37419238.9%バックエンド
Python663.6万円11531127728.2%バックエンド
PHP629.0万円7978163214.7%バックエンド
Java605.5万円(2023年)17961112330.5%バックエンド
C#589.1万円(2023年)383167314.3%バックエンド
Kotlin677.6万円29444881.2%モバイルアプリ(Android)
Swift641.7万円29234732.4%モバイルアプリ
(iOS)
Dartデータ無し57219データ無しモバイルアプリ
(Flutter)
データの出典:
年収: paizaによる「プログラミング言語に関する調査(2024年版)」の結果を参照(一部は2023年版
求人数: Findy, paiza, doda での 2025年3月3日時点 の検索結果の合計
業務委託案件数: クラウドワークス, ランサーズ での 2025年3月3日時点 の検索結果の合計(募集中のみ)
基礎知識保有者比率: paizaによる「プログラミング言語に関する調査(2023年版)」の結果を参照

プログラミング言語には、それぞれ得意分野と特徴があります。

また、1990年代から存在する Python や Java などの言語から、2010年代に登場した Kotlin や Swift まで、その歴史はさまざまであり、普及率や需要にも大きな違いがあります。

そのため、特に初心者の方は、目的に合った言語を慎重に選ぶことが重要 です。

以下では、開発分野ごとに主要な言語の特徴を解説していきます。

フロントエンド開発は JavaScript / Typescript

Webのフロントエンド開発では、JavaScript または TypeScript を使用するのが一般的です。

従来は JavaScript が主流でしたが、保守性やパフォーマンス向上の観点から TypeScript への移行が進んでいます。
TypeScript は JavaScript の上位互換であり、型安全性が向上するため、大規模開発で特に有用です。

また、TypeScript を扱えるエンジニアが JavaScript に比べてまだ少ない こともあり、年収が高めになっています。

モバイルアプリは用途に応じた専用の言語が使用される

モバイルアプリ開発では、用途に応じた専用の言語が使用されます。

  • iOS 開発: Swift
  • Android 開発: Kotlin
  • クロスプラットフォーム開発(Flutter): Dart

これらの言語は比較的歴史が浅く、扱えるエンジニアも少ないため、その希少性から年収が高め の傾向があります。

特に Kotlin は、求人数に対してエンジニアの数が少なく、年収も高いことがデータから明らかになっており、狙い目の言語といえるでしょう。

バックエンド開発は言語の選択肢が多い

バックエンド開発では、目的や要件に応じて様々な言語が選ばれます。

  • 開発スピード・コスト重視: Ruby(Ruby on Rails)、PHP(Laravel)
  • 大規模サービス向け: Java(堅牢性・信頼性が高い)
  • クラウド・マイクロサービス: Go(シンプル・高速・並行処理に強い)

Python、Java、PHP などの歴史ある言語は普及率が高く、求人数や案件も豊富です。

Ruby も Ruby on Rails を武器に、多くのスタートアップで採用されており人気があります。

中でも Go は、2009年に開発された比較的新しい言語でありながら、「シンプルな文法, 高速な処理性能, 並行処理の強さ」などが評価され、近年人気が急上昇。
扱えるエンジニアがまだ少ないため、年収ランキングでも 1位 となるほどの高年収言語 です。

学ぶ言語の選び方

用途に応じて選ぶ

まずは 自分が進みたい分野や興味のある領域に合わせて言語を選ぶ のが基本です。
特にモバイルアプリやフロントエンド開発は、主要な言語がほぼ決まっているため、選択に迷うことは少ないでしょう。

  • フロントエンド開発: JavaScript / TypeScript が基本
  • モバイルアプリ開発: iOSなら Swift、Androidなら Kotlin、クロスプラットフォームなら Dart(Flutter)

直近の需要で選ぶ

転職やフリーランスとしての独立を視野に入れているなら、求人数や案件数が多い言語を選ぶ のが賢明です。

また、一つの言語をしっかり習得すれば、他の言語を学ぶのは比較的容易 になります。
そのため、まずは直近の需要が高い言語でキャリアの基盤を作り、その後、希少性の高い言語にチャレンジするのも良い戦略です。

習得難易度で選ぶ

プログラミング言語は、文法の複雑さやメモリ管理の必要性などによって、習得の難易度が異なります。
また、プログラミングの学習自体がハードルの高いものなので、最初は学びやすい言語から始める のが良いでしょう。

以下の言語は シンプルな文法で読みやすく、動的型付けで柔軟性がある ため、初心者に優しいと言われています。

  • JavaScript (フロントエンドの基本言語)
  • Python (Web開発だけでなく、データ分析・AIにも強い)
  • Ruby (日本製の言語。Ruby on Rails というフレームワークが人気)
  • PHP (WordPressのカスタマイズに必須の言語。Web開発では Laravel というフレームワークが人気。)

Webエンジニアを目指す人におすすめの言語

フロントエンドなら JavaScript

Webのフロントエンド開発を学ぶなら、まずは JavaScript の習得がおすすめです。理由は以下の通りです。

  • 初心者向けで学びやすい
  • 将来的に TypeScript を学ぶ際にも役立つ
  • フロントエンド開発の必須スキル

また、Web開発ではフレームワークを活用して効率的に開発 を進めます。
JavaScript のフレームワークには Vue、React、Angular などがありますが、どれを学ぶか悩む場合は、圧倒的なシェアを誇る React を学んでおくと汎用性が高いでしょう。

バックエンドなら Ruby

Webのバックエンド開発を学ぶなら、初心者におすすめなのは Ruby です。理由は以下の通りです。

  • 文法がシンプルでわかりやすい
  • Ruby on Rails という強力なフレームワークがあり、効率的に開発できる
  • 求人数が多く、転職の選択肢が広がる

Ruby は、Ruby on Rails というフレームワークと一緒に使われることが多い、日本の多くの企業で利用されている言語の一つです。

年収が高い Go や Scala を学ぶべきなのでは?」と思うかもしれませんが、これらの言語は 実務経験者向け の求人が多く、初心者向けとは言えません。

また、PHP も初心者向けで求人数が多い言語ですが、Web開発の求人に限ると、Laravel(PHPのフレームワーク)よりも Ruby on Rails を使った求人の方が多い です。

フレームワーク求人数
Ruby on Rails約780件
Laravel約360件
データの出典: Findy での 2025年3月8日時点 の検索結果数

そのため、まずは Ruby で基礎を固め、その後 Go などにステップアップするのがおすすめです。

てぃーき
てぃーき

僕も最初は Ruby を学習して、エンジニア転職後に Go を習得しました!

モバイルアプリなら用途に応じて選んでOK

モバイルアプリ開発を学ぶなら、作りたいアプリに応じて、SwiftKotlinDart(Flutter)のいずれかを選ぶと良いでしょう。

どの言語を選んでも問題ありませんが、JavaScript を学んだ経験がある方は、その JavaScript の代替言語として登場した、Dart(Flutter) に挑戦するのも一つの選択肢です。

Dart(Flutter) は、1つのコードで iOS・Android 両方のアプリを開発できる点が特徴の言語 です。
Findy のレポートによると Dart(Flutter)の年収はトップクラス であり、希少性もあるため、習得することで市場価値の向上が期待できます。

フリーランスを目指すなら JavaScript & PHP

フリーランスとして Web 制作案件を狙うなら、JavaScript と PHP の組み合わせが鉄板です。

  • JavaScript:Web ページに動きをつける(アニメーション、動的なUI など)
  • PHP:WordPress のカスタマイズに必須

特に WordPress は世界中の Web サイトの 40% 以上に使われているため、PHP を学んでおくと仕事の幅が広がります。

フリーランスを目指すなら、まずは JavaScript を学び、その後 PHP に取り組むと効率的 です。

プログラミングの学習方法

プログラミングを学ぶ方法には、大きく分けて 独学スクール の2つがあります。

  • 独学: コストを抑えて自分のペースで学習できる
  • スクール: 効率的に学べ、質問できる環境が整っている

どちらの方法が自分に合っているのか、こちら記事では 独学のメリット・デメリット スクールで学ぶメリット を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

まとめ

この記事では、Webエンジニアを目指す方に向けて、各プログラミング言語の年収や求人数、案件数などのデータを比較し、初心者が学ぶべき言語の選び方やおすすめの言語 について詳しく解説しました。

プログラミング言語は用途や需要、習得難易度が言語によって様々です。

まずは 自分の目指す分野や興味のある領域に合った言語 を選び、基礎を固めることが重要です。
その後、より市場価値の高い言語を学ぶことで、キャリアの選択肢を広げることができます。

プログラミング学習は継続が大切です。自分に合った言語を選び、まずは一歩を踏み出してみましょう!